こんにちは。居宅介護支援事業所ハートヒルかわげです。
私たちがご利用者やご家族様と向き合う時、何気なくお呼びしている「お名前の呼称」について、ふと考えることがあります。
日々の中で当たり前に呼んでいるお名前ですが、そこには人と人との「大切な距離感」が隠れている気がするのです。
私たちは普段、ご利用者様のお名前を名字でお呼びすることがほとんどですが、お話しする時間が積み重なり関係が深まってくると、ついご家族様と同じ呼び方になってしまうことがあります。
ご夫婦の間で「お父さん」「お母さん」と呼び合っていらっしゃれば、その温かな空気に引き寄せられてつい同じ呼び方で声をかけてしまう、という経験です。
それはご利用者様の暮らしに少しでも寄り添いたいという思いからなのかもしれません。
ですが、ふとした時に気付くこともあります。
「それは私の立場ではないな」と――。
以前、あるご利用者様から「私はあなたのお母さんじゃないよ」と伝えられたことがありました。その時ハッとさせられたのです。
私たちはご家族ではない。だからこそ、その一線があるからこそ、お一人おひとりに心から敬意を払い大切に関わらせていただくことができるのだと。
また、特に女性の方はご結婚されてから名字で呼ばれることが増え、お名前で呼ばれる機会が少なくなることもあります。そんな時にお名前で呼びかけると、ふっと表情が和らぐ方がいらっしゃいます。
「私は“山田さん”ではなく、“花子さん”なんだわ」
そんなふうに自分自身を大切にしてもらえていると感じてくださるのかもしれません。
名前とは、ご家族から最初に贈られた、その方だけの大切な宝物です。呼び方ひとつで心がふっと軽くなったり安心感が生まれたりすることもあります。
これからも、その方にとって一番心地よい距離感はどこにあるのかを、お名前を呼ぶその瞬間ごとに大切にしていきたいと思います。
皆さんは誰か大切な方のお名前を呼ぶとき、どんな想いを込めていらっしゃいますか?

