皆さま、こんにちは。 日ごとに春の訪れを感じる季節となりました。庭先や街角でふくらみ始めた花のつぼみに、心華やぐ今日この頃です。 日頃より当法人の運営に対し、温かいご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
さて、特別養護老人ホームハートヒルかわげではこの春、三重県による「介護テクノロジー導入支援事業」のICT補助金を活用させていただき、大きな設備更新を行いました。 入所されている皆さまにより安全で質の高い生活を、そして共に歩むスタッフにより安心できる職場環境を提供するため、全75室すべての居室に最新のAI見守りカメラを導入いたしました。
このような先進的な取り組みを実現できたのも、県の多大なるご支援があってのことと、この場を借りて深く御礼申し上げます。
導入から数週間が経過し、現場で見えてきた確かな手応えと、私たちがこの「全室導入」に込めた想いについてお伝えいたします。

※画像はイメージです
導入の背景:現場の「負担」を「安心」へ
介護の現場において、特に夜間の巡回や見守りは、スタッフにとって精神的・体力的に大きな重圧となります。「もし巡回の合間に何かあったら……」という不安は、どれだけ経験を積んでも消えるものではありません。
私たちは、「スタッフが心にゆとりを持って働ける環境」と「ご利用者が24時間安全に過ごせる環境」を両立させるため、テクノロジーの力を最大限に活用する決断をしました。
AIカメラが実現する「一歩先」の見守り
今回導入したシステムは、単なる録画機ではありません。顔認証や高度な姿勢感知センサーを備えた、いわば「眠らないパートナー」です。
- 予兆を捉える: 起き上がり、離床、さらには転倒の瞬間をAIが即座に判別します。
- 迅速な通知: 異常を検知すると、即座にスタッフの端末へ通知が飛び、迅速な駆けつけを可能にします。
- 離設の防止: 予期せぬ外出トラブルなども未然に防ぎ、安全の精度を飛躍的に高めます。
なぜ「全75室」なのか?
一部の重点的な見守りが必要な方だけでなく、すべての居室に導入することにこだわりました。それは、ご入居いただいているすべての方に平等な安全を提供したい、そしてどのフロアを担当するスタッフにも等しく安心感を持ってほしいという強い想いがあったからです。
導入数週間で見えてきた確かな効果
運用開始から日は浅いですが、すでにポジティブな変化が現れています。
- 事故原因の明確化: 万が一の転倒時も、映像記録により「なぜそうなったのか」という要因を客観的に分析できるようになりました。
- ご家族への誠実な対応: 状況を正確に共有できるため、ご家族からも「状況がよく分かり、安心してお任せできる」とのお声をいただいています。
- 具体的な再発防止策: 「ふらつきの癖」などのデータを把握できるため、より個別性の高い、具体的な対策が立てられるようになりました。
さらなる質の向上を目指して
今回の導入はゴールではありません。私たちはこのテクノロジーを使いこなし、運用精度をさらに高めていく段階にあります。
見守りの効率化によって生まれた時間を、入居者様との「対話」や「ぬくもりのあるケア」へと還元していく。これからも、最先端の技術と人の優しさが共存する未来の介護を目指して、職員一同邁進してまいります。

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